大阪で生まれたが、東京にも10年いたのでバイリンガル。少年期は鉄腕アトムに耽溺しラララ科学の子だった(2003年、大枚をはたいてアトム生誕記念ボックスを買った)、(中略)、都立竹早高校(緒方拳の後輩)、大阪大学(緒方洪庵の後輩)理学部生物学科、同大学医科学修士、同大学医学部博士課程(岡田善雄先生門下中最もできの悪い学生)、関西医科大学助手(田代裕教授)、European Molecular Biology Laboratoryポスドク(Kai Simons教授)。基礎生物学研究所助教授(大隅良典教授)、国立遺伝学研究所教授、大阪大学教授(微生物病研究所)を経て現在は大阪大学栄誉教授(生命機能研究科と医学系研究科を兼任)で生命機能研究科長。
自分でも感心するくらいあちこちを転々としてきた。流れ流れて(by藤圭子、格好良かったなぁ)、 とうとう出発の地に漂着。通算4年の外国暮らしにもかかわらず、話せる外国語は東京弁だけ。自分が研究者に相応しいのか確信が持てないまま(他人だとある程度判るのに)、しかし「細胞内の宇宙」に魅せられてメンブレントラフィック(細胞内交通)研究にどっぷり浸かって30年以上。
特に1996年大隅研に参加してからはメンブレントラフィックの一経路であるオートファジー(日本語で自食作用)の研究に力を注いでいる。大隅先生と一緒に切り拓いたオートファジー分野が初期には全くマイナーで、辞めさせる作用ですか?などと言われていた(辞職作用と思われた)のに、近年急速に発展し一大分野となり、遂に1996年に大隅先生がノーベル生理学医学賞を受賞されるに至ったことに感慨しきり。
人と違う部分が多いので(左利き、Rh(-)、色弱、片方の親指が短い、耳が動かせる等)、自分は実は天才かもしれないと疑っている。今は、その天才は脳の奥深くで眠っているだけなのだ。半世紀以上眠ったままだが。天才はともかく、方向音痴、多動性、興味がないことをしなくてはいけないと幽体離脱してしまう、好きなことをしていると我を忘れる、などなど所謂ADHD風味は明らか。
My favorites
あひる(主にラバーダック)、ぺんぎん、走る(フルマラソン、トレイルランニング)、靴を磨く、庭に煉瓦を敷く、美術館(#1=品川の原美術館)、役に立たない現代詩・純文学・SF等(谷川俊太郎から石川淳、村上春樹、劉 慈欣まで)、コーヒーを魔法瓶に詰めて河原に自転車で行く、エンデュアランス号の話、色鉛筆(#1=ファーバーキャステル)で絵を描く、ヨーロッパ系のゆるい映画(ミスタービーンからクリクリのいた夏まで)、へたながら自分で作る料理(#1=長尾智子のプロトコル)、音楽(スタン・ゲッツ、フランス・ギャルからパフューム、あいみょんまで)、屋上か岬の夕日、温泉(#1=竹倉温泉)、カラオケ(タイガースから絢加まで。中森明菜命)。
怖いもの
まんじゅう(落語を知らない人は「まんじゅう怖い」をググってから以下を読むこと)、タルトタタン、美味しいもの何でも(水茄子のオリーブオイル&バジルかけからキャビアの熱々ご飯乗せまで)、酒(特にワインとスコッチと日本酒は身の毛がよだつ)、熱く苦いコーヒー、グッドデザインの物(北欧、イタリア、日本、文具から家まで)、絵(山本容子の版画が欲しい、じゃない怖い)、研究費(これはある意味、本当に怖い)。T. Anka先生の短歌。
特技
教習所に2回通う、人の名前を驚くほどすぐ忘れる、人の話を聞かずに似顔絵を描く、 大事な会議やセミナーで熟睡する。
将来の夢
美大の版画科に入学する。